最低地上高10cm! 車高短のBMWで都内の機械式駐車場に停めてみた

BMWオーナーに関わらず車高短乗りが非常に恐れる問題が「どこの駐車場に停めるか?」です。 車高調やダウンサスで車高を下げても平面駐車場であれば何ら問題はありませんが、都内、都心部に車を停めようとすると「機械式駐車場」という問題に直面します。

駐車場には立体駐車場やコインパーキングのフラップ式など様々なタイプがありますが、機械式駐車場では最低地上高という物理的な問題で停められるか停められないのかの命運が別れます。立体駐車場などで有効な据え切りなどのテクニックは全く役に立ちません。

元々国産車と比べて車高の低いBMWですが、特にMスポーツのグレードは標準仕様より10mm車高が下がっているため、コンビニ等で前向き駐車するとフロントバンパーがヒットする事もあるようです。私の車は車高調が入っているので、それより更に20mm〜30mm程車高が下がっています。

そんな理由から機械式駐車場の利用は敬遠していた私ですが、機械式駐車場への駐車が避けられない事態が巡ってきたので紹介したいと思います。

腹下フラットな外車は機械式駐車場も余裕?

結論から言うと車高を下げた私のBMWでも全く問題なく停めることができました。参考までに私の車を紹介するとe92型の3シリーズクーペ 335i Mスポーツに車高調をインストールした仕様となっています。

最低地上高については、フロントバンパーやサイドスカートの高さが12cmで、BMWで最も低いパーツとなるジャッキアップポイントの高さが10cmとなっています。

機械式駐車場のパレットは車体中心近くに凸状の突起があるため、車高を下げた時に最もヒットしやすくなるパーツは車体側面にあるジャッキアップポイントではなくフロントバンパーやリップスポイラー、マフラー、ロアーレインフォースメントといった部品になります。

BMWを始めとした外車は高速域でも走行安定性を保つために車体の下も空力学的に有利なフラットな作りになっていることが多く、車高を下げた時の機械式駐車場への耐性も高いと言って良いでしょう。対して国産車の場合ば腹下からエキゾーストパイプやマフラー、牽引フックが飛び出していることも多く、それらがヒットする可能性が高いと思われます。

車高が心配であれば横スライド式か平面駐車場を…

今回何箇所か機械式駐車場に停めてみましたが、どの駐車場も腹下を擦ることなく駐車することが出来ました。参考までにバレットの高さについて係員に尋ねて聞いてみたところ、7cm~8cmの高さになっている駐車場が多く、車検に通る範囲で車高を下げているのであれば多くの機械式駐車場にも対応していると言って良いでしょう。

ただし、機械式駐車場についてネットで調べてみると、入庫可能な車両の最低地上高が13cm以上となっている駐車場もあるようなので、10cmの最低地上高があれば全ての機械式駐車場に停められるということではありません。また、機械式駐車場自体に問題がなくても駐車場の前に大きな段差があると結局擦ってしまうため、初めて車を停める場所であれば事前にGoogleストリートビューで現場を確認しておくことをオススメします。

また、料金は高くなりますが、都心部でも地下駐車場であれば最低地上高に影響を受けずに車を停めることが出来るので、事前に目的地が決まっているのであれば周辺の駐車場をリサーチしておくのが確実と言えます。また、高級ホテルやデパートではパレットに乗り上げる必要のない横スライド式の機械式駐車場を導入している所もあるようです。都内であればフェラーリなど車高の低いハイパースポーツを見る機会も多いので、それらの対策だと思われますが、横スライド式であれはパレットにホイールをヒットさせるということも物理的にないので、大きなサイズの車に乗っている人にとっても有力な選択肢となるでしょう。

フロントバンパーの高さが12cmというのは峠を走った時に気を使わずに運転することが出来るという車高として調整したものですが 、 都内を走るにしても低すぎず高すぎず万能な車高と言えそうです。

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